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「Mitaka」の基本設定

目次

  1. はじめに
  2. 環境/構成
  3. WindowsのGUIのセットアップ
  4. Mitakaの基本セットアップ
  5. Nircmdのセットアップ
  6. MultiMonitorGamingのセットアップ
  7. バッチファイルのセットアップ
  8. 細かい設定
  9. 使用方法
  10. 終了方法

はじめに

 みさと天文台では「Mitaka」を使用し 「3Dシアター宇宙の旅」を実施している。実施にあたり設定を備忘録として残しておく。

設定にあたり、必ず「拡張子の表示」 ができるようにしておくこと

目標:みさと天文台にて使用する設定を行う。
参考:過去の設定方法

環境/構成

  • Windows7(Windows10、11でも動作すると思われる)
  • Mitaka1.7.3a
  • プロジェクター2台

WindowsのGUIのセットアップ

 Mitaka上映中にメニューバーを出しておいて使えるようにしておくと、トラブルに対応しやすい。 ただし、メニューバーが目立つのは見た目によくない為、以下の手順でGUIの色を変更する。

Windows7の場合

  • デスクトップ上で右クリック、個人設定を開く
  • テーマをクラシックに変更する(メニューを出す、且つメニューを目立たなくする為)
  • デスクトップの背景を黒にする
  • ウィンドウの色から画像の通りになるように設定を変更する
ウィンドウの色設定

Windows10、11の場合

  1. 「Windows 10を「本物の」クラシック表で使う」を参考にテーマをクラシックへ変更するbatを作成する。ここでは「classic.bat」と呼ぶ。
  2. レジストリエディターを開き、「コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Colors」にある、各種値を下記画像を参考に変更する。
  3. Handle.exeをダウンロードし、PATHを通す レジストリの設定値
    レジストリの設定値
  4. PATHは「コントロールパネル>システムのプロパティ>環境変数」から設定する。標準的な方法は、DLしたHandle.exeをC:直下に置き、PATHにC:を設定する。参考HP
    システムのプロパティ
    環境変数の設定画面
    PAHの設定画面
  5. 作成したbatを管理者権限で実行、Mitakaを起動する
  6. デスクトップの背景を黒にする(設定>個人用設定>背景>単色)
設定前
設定前
設定後
設定後

Mitakaの基本セットアップ

 国立天文台のMitakaからダウンロード・展開し、 Mitakaアプリケーションをデスクトップに置いておく。

Mitaka.iniの書き換え

みさと天文台の設定の設定ファイルは下記よりダウンロードしてしてください。 ダウンロードしたiniを参考に、お持ちのPCのMitakaを設置してください。 ※mitaka.iniはmitaka>mitaka.iniにあります。
mitaka.ini

下記について設定を変更しております

ウィンドウ設定(プロジェクター対応)

コントローラーのボタン割り振り(天文台で操作しやすい仕様に)

宇宙背景放射の非表示

selection.datの書き換え

木星のガリレオ衛星以外をけすために、Mitaka > programs > selection.datを下記の通り書き換える

ガリレオ衛星を消す

着陸地点を「みさと天文台」へ変更

  1. programs > location.jsonに下記を追記
    {
    "Key": "Misato",
    "Pos": [135.40660, 34.14466],
    "EllipsoidalHeight": 400,
    "TimeDelta": 9,
    "Labels": ["Misato Obs.", "ja:みさと天文台", "ja_ruby:みさとてんもんだい"]
    }
        
  2. programs > location.jsonに下記を追記

    default_program.prg の INITIAL_LANDING_SITE: Mitaka をMisatoへ変更

ウィンドウ設定ファイルを入れる

window_config_misato.txtをmitaka.iniと同じフォルダに入れる

Nircmdのセットアップ

 GUIアプリケーションの自動化を行うために必要である。

 Nircmdをぺージ一番下からダウンロード・展開し、 nircmdフォルダをデスクトップ上に置いておく。

MultiMonitorGamingのセットアップ

 Mitakaをフルスクリーンモードを使わずに全画面にする為に 利用する(つまり、このソフトウェアはウィンドウの枠を消去するツールである)。

 vectorから MultiMonitorGamingをダウンロード・展開し、 フォルダをデスクトップ上に置いておく。

バッチファイルのセットアップ

Mitakaのセットアップを自動化するために、追加でバッチファイルを3つ作成する必要がある。

バッチファイル1

「タスクバーを隠す」「MultiMonitorGamingの立ち上げ」「キーボード入力のイベント送信をして数値の入力実行」を 自動化している(MultiMonitorGamingではウィンドウのサイズ変更などを行っている)。

2_mitaka_multimonitor_setup.bat
(このバッチは、1画面が 1920×1080 の場合のものである)

画面を広げて2画面分確保するため横のサイズを3840に設定し、縦のサイズはタスクバーを隠した分まで補うためにオーバー気味に設定している。 1920×1080 以外の場合は、バッチファイル内のsendkey以降の3,8,4,0や1,1,0,0の数字を任意の数字に変更する。

バッチファイル2

上記のみではうまく表示ができないため、下記を用意する。
3_mitaka_multimonitor_setup.bat

バッチファイル3

上記バッチを実行するとタスクバーが消えるので、Mitaka使用後などにタスクバーを表示する為のものである。

show_taskbar.bat

細かい設定

Mitakaのショートカットを作成する

実行したいmitaka.exeを右クリック>ショートカットを作成する 出来たショートカットをデスクトップへ移動。わかりやすいよう1_mitaka.exe.lnkなどに名前を変更する。

classic.batを常に管理者権限で実行できるようにする。

「バッチファイルを常に「管理者として実行」する方法」を参考にショートカットを作成する。分かりやすいよう、0_classic.bat.lnkなどに名前を変更する。

自動ログインする

Microsoftのautologonと言うツールを使用する。使用方法は「Windowsのローカルアカウントに、パスワード設定状態を維持したまま自動サインインする」を参照。

使用方法

  1. 0_classic.bat.lnkのショートカットを実行する(自動的に管理者権限で実行できているはず。)
  2. 1_mitaka.exe.lnkからMitakaを起動
  3. 完全に立ち上がるまで待つ。
    Mitaka起動直後
    立ち上がり後のウィンドウ
  4. Mitakaが立ち上がり切ったのを確認してから、2_mitaka_multimonitor_setup.batを実行する
    ※処理が終わるまでマウスやキーボードはさわらない! バッチ動作中
    起動中は画像のようにウィンドウが展開される
  5. 3_mitaka_multimonitor_setup.batを実行する
  6. フルスクリーンになれば完了

終了方法

  1. Mitakaを終了する
  2. show_taskbar.batを実行する
  3. タスクバーが出現するのでスタートメニューよりシャットダウン

〒640-1366 和歌山県海草郡紀美野町松ヶ峯180 みさと天文台 TEL: 073-498-0305